お七夜祝いのしきたりとマナー
お七夜の祝い方
「お七夜」とは、生まれた日の翌日を1日目として7日目の夜に行う祝宴です。赤ちゃんのすこやかな成長を祈願する行事で「命名式」、「名づけ祝い」と呼ばれることもあります。生まれた子どもに名前をつけ、“社会の一員”として仲間入りしたことを認めてもらう儀式でもあります。
現在では生後7日が退院直後にあたることが多いため、両親(子どもの親)が主催し、内輪で祝うことがほとんどです。色紙に赤ちゃんの手形・足形を付けるセレモニーなどを行うのも楽しいでしょう。
子どもの名前を披露する名披露目(なひろめ)は、「内祝」ののし紙や写真入りハガキを利用して行うことが多いようです。どちらかの実家が祝宴を手配してくれた場合には、「御酒肴料」として食事代を包む心遣いが大切です。
お七夜に招待されたときの贈り物のマナー
お七夜に招待されたときは、お祝いにふさわしい生花の他、ケーキ・菓子・果物といった食べ物や、ぬいぐるみ・おもちゃなどのお子さま向けの贈り物を用意するとよいでしょう。
表書きは「御七夜祝」「お七夜祝」「御祝」「寿」としたのし紙をつけて持参します。
お七夜のお祝い
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〈 のし紙 〉
- ●紅白もろわな結びののし紙
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〈 表書きの種類 〉
- ●お七夜祝
- ●御七夜祝
- ●御祝
- ●寿
命名紙(略式)の書き方
赤ちゃんの名前が決まったら、「命名書」を書き、神棚や床の間に飾ります。しかし、近年はマンション住まいの方も多く、神棚や床の間がないことがほとんどです。そのような場合には、命名紙(略式)をベビーベッドやその近辺の柱・壁に飾ります。
略式で書く場合は、半紙や市販の用紙などを使用するとよいでしょう。
命名書(略式)の書き方
- 半紙の中央に赤ちゃんの名前を書く。
- 右側に父親の名前と続柄を書く。
- 左側に生年月日を書く。
- ※地域や慣習、市販の用紙によっては異なる場合があります。
お祝い・お返しを贈る
- ※記載されている内容は、地域・時代・慣習・商品によって異なる場合があります。
- ※相場の金額は、三越伊勢丹の店頭にて、数多くのご相談を受けてアドバイスしてきた金額です。ただしあくまでも目安です。
お付き合いの度合いや、地域によっても変わってきます。判断に迷ったときは、少し多めの金額にするとよいでしょう。
逆に、年齢などにより金額が少なくなる場合もあります。 - ※のし紙の表書きは代表的なものを記載しています。