4月18日は葛飾北斎の祥月命日「北斎忌」。毎年この日には北斎の墓所でもある台東区の誓教寺で追悼法要が営まれます。
1849(嘉永2)年に浅草の長屋で老衰のため90歳で生涯を閉じた北斎は、亡くなる直前に「あと5年の寿命が保てれば本当の絵師になれるのに」と言い残したと伝えられています。
今回は、「富嶽三十六景」シリーズの中から代表作のいくつかと、北斎に続いて活躍した花形絵師・歌川広重が描いた富士図の作品をご紹介します。
※ご紹介する作品は<東京伝統木版画工芸協同組合版>または老舗版元<芸艸堂版>による、現代の職人が制作した手刷りの複製木版画作品です。
葛飾北斎「富嶽三十六景」シリーズ
~大自然の中にそびえる富士~
北斎が描く富士は、天に向かって稜線が勢いよく伸び上がる鋭角状の山頂が印象的で、厳粛な大自然の姿である霊峰富士が描かれています。
葛飾北斎「富嶽三十六景」シリーズ~大自然の中にそびえる富士~ 作品一覧 >葛飾北斎「富嶽三十六景」シリーズ
~人々の営みと富士の姿~
江戸の町並みや職人の姿などとともに描かれる富士は、人々の営みを静かに見守るかのように、小さいながらも存在感溢れる姿で描かれています。
葛飾北斎「富嶽三十六景」シリーズ~人々の営みと富士の姿~ 作品一覧 >北斎に続く江戸の花形絵師・歌川広重
~広重の描く富士と江戸の町~
北斎より37歳年下の歌川広重が描く富士の姿は、太平の世の日常風景の中に、なだらかな稜線とともに安定感たっぷりに描かれています。
北斎に続く江戸の花形絵師・歌川広重が描く富士と江戸の風景~ 作品一覧 >木版画 一覧を見る
※価格はすべて税込です。
※画像は一部イメージです。