三越伊勢丹 名画版画コレクション Vol.7

近代日本画壇で国民的画家と称された巨匠・東山魁夷氏(1908-1999)の《白馬シリーズ》から代表作「緑響く-特装版-」彩美版®プレミアム(美術複製画作品)をご紹介いたします。

東山魁夷「緑響く-特装版-」彩美版®プレミアム(美術複製画)
技法:彩美版®プレミアム
制作数:800部
イメージサイズ:約 32.9×45.6cm
額サイズ:約 45.3×58×厚さ3.5cm
価格:363,000円
東山魁夷「緑響く-特装版-」彩美版®プレミアム(美術複製画)のご案内
作品解説 松本 猛氏(長野県立美術館 東山魁夷館元館長)
魁夷はこの旋律(※)のイメージを絵にしたのが「緑響く」だといいます。主題を奏でるピアノが白い馬で、それに応えるオーケストラが背景の森です。たしかに、森の木々は一本一本独立した木でありながら一つの塊となって、同じ旋律を奏でているようです。湖面に映った木々も同じモティーフを繰り返し展開しているといえるでしょう。(中略)「緑響く」の白い馬はピアノの旋律であるとともに、モーツァルトの音楽の中を歩む魁夷自身の姿なのかもしれません。
(付属解説書より抜粋)
※「この旋律」とは、モーツァルトのピアノ協奏曲イ長調(K488)の第二楽章を指しています。
(付属解説書より抜粋)

彩美版®プレミアムとは
「彩美版®プレミアム」は、作品の繊細な色合いや鮮やかな発色を効果的に表現するために生み出された技法です。最新のデジタル加工処理技術を施した高精度プリントを、職人の熟練した手業により高級アクリルガラスに貼合(てんごう)。光沢感ある透明アクリルガラスは作品をより美しく華やかに彩ります。アクリルガラスは貴重な作品を保護し、紫外線による退色や酸化による劣化を防ぎ、長期にわたる作品の保存を可能にします。
額裏には著作権承継者の承認印・限定番号が入れられた奥付シールが貼られ、そこには共同印刷株式会社が開発したセキュリティーシールが貼付されています。
お手持ちのスマートフォンなどで、フラッシュをたいて撮影すると、本作品が共同印刷が発行する真正な複製画であることを判定することができます。

作品が浮き出して見える優美なデザイン額で、これまでにない臨場感をお愉しみいただけます。

彩美版®プレミアムを横から見た様子(イメージ)
※上から、透明アクリル硝子・彩美版®版画作品・アルミ複合板・台座
限定番号と著作権承継者の承認印が押された奥付シール(イメージ)
※奥付シール・解説書の表記は、初版発行当時のものを使用しています
原画所蔵美術館のご案内
長野県立美術館 東山魁夷館
(Nagano Prefectural Art Museum Higashiyama Kaii Gallery)
東山魁夷(ひがしやまかいい)館は、長野県が日本画家・東山魁夷(1908-1999)から作品と関係図書の寄贈を受け、長野県信濃美術館に併設して建設され、平成2年4月に開館しました。収蔵作品数は現在、970余点に及びます。
およそ2カ月に一度の割合で展示替えをし、「風景は心の鏡である」という東山芸術の世界をお楽しみいただいております。
(美術館HPより引用)
所在地 長野県長野市箱清水1-4-4
電話 050-5542-8600(ハローダイヤル)
詳細はホームページ等にてご確認ください。
東山魁夷「緑響く-特装版-」彩美版®プレミアム(美術複製画)仕様体裁

技法:彩美版®プレミアム
制作数:800部
額縁:特注浮き出し加工木製額(シルバーフレーム/メタリックマット梨地)
イメージサイズ:約 32.9×45.6cm
額サイズ:約 45.3×58×厚さ3.5cm
重さ:約 2.8㎏
許諾:東山魁夷著作権承継者
証明:東山魁夷著作権承継者の承認印が額裏貼付の奥付に押印されます。
解説:松本 猛氏(長野県立美術館 東山魁夷館元館長)
原画所蔵:長野県立美術館 東山魁夷館
本作品は、2016年に発売し完売となった同名の版画作品をご家庭に飾りやすいサイズにし「特装版」として制作されたものです。
東山魁夷 Kaii Higashiyama(1908~1999年)
1908年 横浜に生まれる。
1926年 東京美術学校日本画科に入学、在学中を通じ特待生に選ばれる。
1931年 東京美術学校日本画科を卒業、結城素明に師事し雅号を魁夷とする。
1933年 ドイツ留学。ベルリン大学で美術史を学ぶ。
1947年 「残照」を描いて以来、 風景画家として立つことを決意する。
1950年 はじめて日展審査員となる。「道」によって画壇及び社会的に認められるようになる。
1956年 第11回日展出品作「光昏」により、日本芸術院賞を受賞する。
1965年 日本芸術会員に任命される。日展理事に就任する。
1968年 皇居新宮殿の大壁画「朝明けの潮」完成。
1969年 文化勲章受章、文化功労者として顕彰される。
1976年 ドイツ連邦共和国功労大十字勲章受章。
1980年 唐招提寺壁画を完成。
1982年 「緑響く」制作。
1990年 長野県信濃美術館 東山魁夷館開館。(現・長野県立美術館 東山魁夷館)
1999年 逝去。享年90。 従三位勲一等瑞宝章を追贈される。パリで東山魁夷展開催。
2005年 香川県坂出市に東山魁夷せとうち美術館開館。永年居住の地であった千葉県市川市に東山魁夷記念館開館。