リピート必至、男の下着はウール素材が新しい

今季、伊勢丹メンズ館では、ウール素材のアンダーウェアを強力プッシュ。国内外のアンダーウェアブランドからウールのTシャツなどアンダーウェアをセレクトするとともに、海外のラグジュアリーメゾンのアンダーウェアを手掛ける〈TANI/タニ〉からは、伊勢丹メンズ館別注モデルをリリースする。

アンダーウェアの素材というと、コットンもしくはマイクロモダールなどの化繊が一般的だ。ウールは重衣料をはじめ、セーター、マフラー、手袋といった冬の防寒衣料に用いられる保温性の高い素材だけに、春夏のアンダーウェアとしては不向きなのではと思われるかもしれない。しかし、ウールは多彩な機能性を有する天然素材。吸放湿性を備えていることから、通年でも快適に着ることができるため、欧米では多くの人々に愛用されている。

〈タニ〉Tシャツ9,790円、ボクサーパンツ6,160円
□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=肌着・ナイティ・靴下・ハンカチ

「ウールは洗えないのでは」「ちくちくと肌に刺さる感じが気になる」という人もいるだろう。そこで伊勢丹メンズ館が〈タニ〉に別注したプロダクトは、これらの問題点を解消するため上質なオーストラリアメリノウールと植物由来の再生繊維テンセルを混紡、滑らかなシルキータッチとともに、肌あたりの優しいフィット感を実現。サラッとした着心地で汗による不快なべたつきを軽減してくれるので夏時期にはおすすめだ。さらに伊勢丹メンズ館では初となるウールのボクサーブリーフもリリースされた。

ここ数年、ポリエステルを貴重とした化繊アンダーウェアの台頭により、“化繊疲れ”ともいうべき天然素材回帰が進んでいる。より良いものを求める人たちは超長綿を使った高級コットンを求める傾向が強いが、ここにアンダーウェアのイノベーションとして、ウールを身に着けることを体感してほしい。地下1階紳士肌着売場のスタイリストの多くが「一度はいたらやめられなくなる」とリピートを明言している。

 

Photo:MITUKOSHI ISETAN
Text:Yasuyuki Ikeda

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