
「バッグは自分の価値を高めてくれるモノ」。これはバッグを愛する女性たちの共通の想いのはずです。直感的に惹かれたり、一目惚れしたり、ブランドにはあらがえない魅力を放つアイコンバッグがあります。そんな愛さずにはいられないバッグをピックアップするBAG STORY。今回は<GOYARD/ゴヤール>の「サン・ルイ」です。

□伊勢丹新宿店 本館4階 インターナショナルラグジュアリー
1853年に誕生し、その後にパリのサントレノ通り233番地に160年以上もの間本店を構えメゾンの歴史を刻み続けている<ゴヤール>。その本店には19世紀、20世紀を代表する芸術家、企業家、国の指導者、王室関係者が訪れ、カスタマーのリクエストをカルテのように記録しているインデックスカードは、本店のファイリングキャビネットに長年大切に保管され続けます。


歴史に名を残すなど著名人たちからも愛された<ゴヤール>を代表するバッグといえば、長年世界中で愛され続けている「サン・ルイ」です。<ゴヤール>のコレクションは地名や通りの名前、誰もが知っているモニュメントなどから名付けられることが多く、「サン・ルイ」もセーヌ川に自然にできたサンルイ島を由来とします。
トランクメーカーを出自とする<ゴヤール>だけにトランク作り同様のテクニックが盛り込まれ、各ハンドルには5つのステッチが手作業で施されるなど、シンプルなフォルムのように見えて実は複雑な職人技術が随所に用いられています。
裏地のない一枚仕立てなのでソフトで軽い「サン・ルイ」は、もともとはビーチバッグとしてデザインされたといいます。濡れた水着を気にせず収納できるリバーシブルトートは、都会でのデイリーバッグとしてはもちろん、ラグジュアリー&リラックスなリゾートバッグとしても魅力を発揮します。
