パレショコラで巡るベルアメール20年

2023.10.11 UP

今年で20周年を迎えた日本のショコラブランド<ベルアメール>。日本におけるショコラブームの幕開けから歩んできた独自な路線を、シグニチャーの「パレショコラ」と共に見てみましょう。

 

【パレショコラワールド開催】

2023年10月11日(水)〜10月24日(火)

伊勢丹新宿店 本店地下1階 フードステージ

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直径約6cm、厚さ約6mmのパレは無限のキャンバス

<ベルアメール>が創業した2003年は、日本人が嗜好品のショコラに目覚めた頃でした。「日本発の日本人らしいショコラ」を目指した<ベルアメール>は、ヨーロッパで研鑽を積んだエグゼクティブシェフの小杉和之を中心に商品開発に力を注ぎます。日本人に合ったショコラを目指した時、海外のタブレットは大きすぎて、厚みも味わうのにハードであると考えました。まず取り組んだのが、日本人にとってスタンダードとなるサイズや形状を決めることでした。

 

こうして生まれたのがシグニチャーのパレショコラです。日本らしく少しずつ、複数種類を一度に楽しめるショコラ。結論は直系約6cm、厚さ約6mmという日本向けのサイズでした。と同時にバリエーション開発にも力を入れます。20年間に発表されたデザインは実に1000種類以上。同社のショコラティエとデザインチームが切磋琢磨しながら生み出したパレショコラで20年を振り返ります。

 

2003年創業。パレショコラ「マンディアン」が誕生。

20年前のブランドスタートから存在し、代表作となった「マンディアン」は、盤面にアーモンドや胡桃などのナッツ類、ナッツと相性の良いドライフルーツなどをトッピングしたパレショコラです。創業当時はこの「マンディアン」タイプとごくシンプルなパレショコラ15種類からスタートしました。

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左から「マンディアン ミルク」「マンディアン ノワール」「マンディアン 抹茶」。それぞれミルクチョコレート、ビターチョコレート、抹茶入りホワイトチョコレートをベースに、ナッツとドライフルーツをあしらい、定番の人気パターンを確立。 

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その後、“第4のチョコレート”が登場し、「マンディアン ルビー」(2020年)はフランボワーズ風味のルビーチョコレート、「マンディアン キャラメル」(2021年)はキャラメルパウダー入りブロンドチョコレートにそれぞれナッツとドライフルーツをトッピングも、新たに加わりました。 

▪️2011年以降 カワイイモチーフが人気シリーズに。

世界に通じる日本のカワイイを、ショコラの世界に導入。食べるのが勿体無いほどの可愛らしいデザイン。今でこそ“映える”ことがスイーツでも欠かせない要素になりましたが、その先駆けと言えるのが一連のカワイイモチーフです。抜き型も全て手作りのオリジナル。

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初代「ベア」(2011年)に始まり、左から「バンビ」(2013年)、「ナッツベア」(2020年)、「マンゴーヨーグルト」(2023年)。モチーフは毎年共通でも、年々少しずつデザインが変わっています。

「花」は20周年イベントにて先行販売品。

 

 

▪️2013年 シングルビーンズ発表。

ショコラの世界でも、カカオの単一品種や国別カカオが注目されます。<ベルアメール>では5カ国のシングルビーンズを使用し、カカオのテロワールやヴァラエティを追求したシンプルなシリーズを発表。デザインのモチーフはカカオポッド(カカオの実)です。

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左からベトナム、ハワイ、コロンビア、エクアドル、マダガスカル。

 

 

 

▪️2013年ごろから センターインタイプが登場

盤面の中央にキャラメルソースやフルーツソース、ジュレなど液体状の素材を入れ込むセンターインタイプは、ワンショットという機械の登場で可能になりました。これにより食感や味わいのバリエーションが一気に広がります。2013年ヴァレンタインの新作で発表されたた初めてのシリーズは、キャラメルのセンターイン5種類でした。

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2013年ヴァレンタインに発表されたキャラメルセンターインより。左からショコラ、オレンジ、フランボワーズ。

 

 

▪️2015年以降 サプライズ系ショコラが続々登場。

いわゆるスイーツやカワイイを超えて面白い、驚き、楽しい!などサプライズ系ショコラが次々発表されました。先駆けは、「鰹節」や「ビーフジャーキ」にはじまり、甘じょっぱい味わいや本格的な出汁の味わいなどショコラとの意外な組み合わせや、口の中でパチパチ弾ける刺激など、パレショコラを通じた新たな体験が人気に。

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左から「ブレックファースト」(2019年)白身には塩・胡椒、黄身には卵の風味をつけた玉焼き型のホワイトチョコとビターチョコ。「せんべい」(2019年)焦がし醤油の風味と塩を効かせたあられ入りホワイトチョコに焼き海苔をトッピング。「キャンディミルク」(2019年)パチパチキャンディー入りミルクチョコ。

20周年50から

 

 

▪️2017年 チョコミントが人気アイテムに。ブルー系がヒット。

「チョコミント」はグリーンベースから徐々にブルーに。チョコミントブームで、食の世界ではタブー色だったブルーが人気カラーの地位を確立。ブルー系のパレショコラの中でも2017年に発売された「ブルーアールグレイ」は2023年現在も人気アイテムのひとつです。

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2015年にミント風味のホワイトチョコとビターチョコの組み合わせ、グリーンカラーでスタートしたチョコミント(左)は、翌年ブルーベースのカラーに(中央)。よりブルーを際立たせてアールグレイの茶葉の香りとホワイトチョコを組み合わせた「ブルーアールグレイ」(右)が2018年からヒット。

 

 

▪️2017年 更に“冷やして美味しい”板チョコレートの誕生

日本の暑い夏が本格化しだした中、夏の暑い時期でも美味しくチョコレートを食べてもらいたい、という思いから「冷やしても美味しい」パレショコラを開発。本来であれば、冷蔵庫で冷やすことはオススメしないチョコレートですが、独自の製法により、暑い夏でも楽しめる板チョコレートが登場。日本の四季をとらえた新たな提案が人気を博し現在も新しいフレーバーを毎年増やしています。

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最後に、20周年記念限定で発売されるパレショコラをご紹介します。

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プレミアムパレショコラ(6枚)2,808円

通常のパレショコラの2倍の厚み。シグニチャーのパレショコラがリッチな仕上がりになりました。オリジナルのクーベルチュール(製菓材料用チョコレート)を使用したガナッシュに、フランス産のバターと塩を使用した自家製キャラメル、フルーツの味わいが凝縮したパートドフリュイなど、厚みがましたことで、味わいや香りのレイヤーをより複雑に感じていただけます。

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パレショコラ限定10種BOX(オリジナルデザイントートバッグ入り)3,780円

乳成分を使用せず、植物性素材を使用したプラントベースのパレショコラに良質なナッツ、国産果実のドライフルーツ(自家製)をトッピング。オリジナルのトートバッグに入れて。

 

これまでを振り返りながらその先へ。これからはどんな新作で私たちを楽しませてくれるのでしょう。

 

Text : FOOD INDEX 編集部

 

↓更に詳しく〈ベルアメール〉の世界を知ることのできる記事。

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