<リーデル>家飲みワインを今よりもっと味わい深く!デキャンタージュの秘密とは

家飲みが増える今日この頃。ほんのひと手間を加えるだけで、今よりワインが味わい深くなる「デキャンタージュ」をご存知でしょうか?ガラス瓶が普及する以前のワインは、今のようなワインボトルではなく、木樽やもっと昔は陶器で保管・輸送されていました。当時はガラスや陶器の小ぶりな容器にワインが移し替えられ、ワイングラスに注がれていたそうです。また、当たり前のようにデカンタ(カラフェ)でワインがサーヴされていたという事です。実際に今でもヨーロッパでは大切な友人をもてなす時には、ボトルからワインをデカンタに移し替える文化が根付いています。 緑や茶色のボトルではよく分からないワインの美しい色調が、透過性の高いデカンタに移し替えられることによって、鮮やかに目でも楽しむことができ「おもてなし」の観点からも有効と言われています。

「デキャンタージュ」とは?

ボトルの首に光を当てながら、そっとデカンタの内側を滑らせるようにワインを移し替えることを「デキャンタージュ」と言います。ワインの瓶に沈んだ澱(おり)を飲まないようにするためです。デキャンタージュすることで、飲みやすくなると共にワインの見た目も美しくなります。また、ワインは空気と触れ合うと、内に秘めているさまざまなポテンシャルを開花させます。潜んでいるアロマが次々と花開くことで、本来持っている個性を出し始めるのです。高級ワインにおこなうイメージが強いデキャンタージュですが、実は毎日の食卓で楽しむような気軽なワインでもデキャンタージュすることで、同じような効果を得ることができます。
デキャンタージュでより美味しくなる
ワインとは(1)

若いワインは味わいがシンプルなので、デキャンタージュすることで、二酸化炭素を取り除き酸素を含ませることで、よりまろやかになり香りが引き立ち、複雑さと一体感が増すという効果があります。白ワインもデキャンタージュしても問題はありません。特にニューワールドの白ワインは、完熟したぶどうを使用しているため、一夜の食事を楽しむ程度の時間で酸化してしまうことはほとんどありません。むしろデキャンタージュすることで、思いもよらない風味が出てくることもあるのです。
デキャンタージュでより美味しくなる
ワインとは(2)

冷えすぎた白ワインは酸を強く感じてしまいますが、自宅にワインセラーがない方でもデキャンタージュで少し温度を上げることにより、味をまろやかにすることができます。「温度を適温にする」ためにもデカンタは有効です。 厚めのガラスを使用しているデカンタは、室温通りに蓄熱しており冷えたワインを注ぐとその温度を奪うことができます。シェイクしている間にも温度は上がり、グラスに注ぐ際には適温になるでしょう。
デキャンタージュでより美味しくなる
ワインとは(3)

ヴィンテージの古い赤ワインはガラス瓶の中でゆっくり熟成が進むと、「澱(おり)」と呼ばれる赤ワインの色素(アントシアニン)と渋み(タンニン)が重合し、液体中に溶けきれずに沈んだものができます。この澱は少し苦味があるので、ワインの味わいに影響を及ぼす可能性があり、「澱」を飲まないようにするために、ワインボトルの上澄みを移し替える目的でデカンタを使います。

ご自宅でゆっくりとデキャンタージュした美味しいワインで、幸せなひと時を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ワインに合わせたおすすめデカンタ3選
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<リーデル>
デカンタ サクラ熟成タイプのワイン向き
52,800円
熟成を経たワインには過度な空気接触を避けるために、できるだけ空気に触れない、コンパクトなデカンタが適しています。デキャンタージュの際、澱が入り込まないようにワインを静かにゆっくりとデカンタに注ぎます。
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<リーデル>
デカンタ ウルトラ マグナム若いタイプのワイン向き
57,200円
若いワインは空気に触れる事により、渋みが和らぎ味が穏やかになるため、相対的に果実味が向上します。また、より一層香り立ちがよくなるモデル、特にタンニンと酸味の豊かなワインなどはデキャンタージュ後に十分な時間を置くことをおすすめします。
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<リーデル>
デカンタ メルロ汎用性の広いタイプ
10,450円
もっともスタンダードな形状のデカンタ。細身のデカンタは古酒にも向いていますし、若いワインの場合は少量のワインを中で少しシェイクして酸素を含ませることもできます。デカンタ初心者の方にもぜひ使っていただきたいデカンタです。