「バッグは自分の価値を高めてくれるモノ」。これはバッグを愛する女性たちの共通の想いのはずです。直感的に惹かれたり、一目惚れしたり、ブランドにはあらがえない魅力を放つアイコンバッグがあります。そんな愛さずにはいられないバッグをピックアップするBAG STORY。今回は＜クロエ＞の歴代アイコンバッグとして、「キス」「テス」「マーシー」の競演です。
□伊勢丹新宿店 本館3階 インターナショナルデザイナーズ イースト
1952年に創設されたパリのファッションブランド＜Chloé/クロエ＞。既製服のラグジュアリープレタポルテを提案したファッションメゾンであり、現在はウィメンズウェアやバッグを中心にアクセサリーから香水までトータルで展開しています。アトリエで職人が手がけるレザーグッズは＜クロエ＞のために特別に考案されたカラーパレットのレザーと伝統を引き継ぐ高度な技術から生み出されています。
2021年春夏コレクションで登場し、新たなアイコンバッグとして注目されているのが「Kiss」です。コレクションを彩るジュエリーから着想を得たというバッグは、ハードウェアとレザーを融合したユニークなデザインが目を惹き、なめらかなメタルハンドルが描くフェミニンな曲線は女性の唇からインスパイアされたもの。シェイプとセンセーションを追求した美しさをもたらします。
「Kiss」が新アイコンバッグとして注目度が高まる一方で、＜クロエ＞のバッグといえば間違いなくその名が挙がるのが「Tess」と「Marcie」です。
「Tess」は丸みを帯びたシルエットに、シグネチャーである”O”のメタルパーツが特徴。フェミニンでエレガントな丸いシェイプに沿う大胆なベルト、ボリュームのあるショルダーストラップなど、相反するハードな要素がミックスされた絶妙なバランスにより、洗練されたモダンな印象を与えます。ミックス＆マッチは、時代が変わっても受け継がれる＜クロエ＞の伝統ともいえます。
「Marcie」はテニスラケットのグリップからインスピレーションを得たハンドルデザインが特徴。一本の芯にテープ状の革を巻いたハンドルは心地良く手になじみます。また、革本来の風合いをいかしたレザーを使用することで、ひとつひとつのバッグの表情が異なるのも人気の理由。長年愛用すればするほどに色合いや風合いが増していきます。正面にあしらわれたレザー紐は、1970年代のフォークスピリットを表現。温かみのあるメタルパーツとカッティングされたレザーに施されたステッチがバッグにアクセントを与えます。
