頑張っている同世代の日常に華を添えるジュエリーでありたい|

女優としてキャリアを積みながらも芸能事務所を辞め、現在はジュエリーブランド<ENELSIA>のディレクターとして活動している山賀琴子さん。一時は活動をストップしていた<ENELSIA>が再始動後の初ポップアップを伊勢丹新宿店で開催するにあたり、ブランドやジュエリーへの想い、再始動までに考えていたことなどを伺いました。インタビュアーは山賀さんと同い年で、ミス青山時代から山賀さんのインスタをチェックしていたという女性アシスタントバイヤー。待望の対面ということでプライベートの過ごし方まで思わず聞いてしまいました。
<ENELSIA>POPUP SHOP ※会期は終了いたしました。
□7月21日(水)~7月27日(火)
□伊勢丹新宿店 本館2階 イーストパーク
掲載の情報につきましては、諸般の事情により予告なく変更・中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。
— 芸能事務所を辞めて、ご自身の会社を設立されて、<ENELSIA>をスタートさせるまでの経緯を教えてもらえますか?

山賀:所属していた芸能事務所を辞めて北海道の実家に帰っていた時期があったんですけど、実家に戻ると自分の小さい頃のことをいろいろと思い出したりするじゃないですか。それで母のジュエリーをこっそり着けて遊んでいたことが記憶に蘇って、「シンプルな服装を輝かせてくれる、毎日をワクワクさせてくれる、そんなジュエリーを作ってみたい」って思い始めたんです。前職を辞めたときは本当に次のことをまったく決めていなかったんです。でも事務所の社長も「山賀は自分がやりたいことをやればきっと成功するよ」って快く送り出してくれて、その言葉もジュエリーブランドをスタートさせる後押しになりました。
— ブランドコンセプトは「縁」ですけど、やはり社長さんのような縁があった人の後押しもあったんですね

山賀:縁という言葉が持つ意味やニュアンスは日本語でしか表現できないと思っています。私も青学に行っていなかったらミスコンに応募していないわけで、ミスコンに出場していなかったら事務所の方とも出逢わなかったと思いますし、事務所に所属していなかったらまったく違う職業に就いて、今のようなモノ作りとは無縁だったかもしれません。素敵な縁のおかげで私の今があると思っているので、<ENELSIA>を立ち上げたときに「縁」をコンセプトにしたんです。なので初期のコレクションは水引や組み紐など縁結びに関わるモチーフが多いですね。実は<ENELSIA>というブランド名も「EN(縁を)EL(得る)SIA(幸せ)」という思いを込めた造語なんです。

— 公式ホームページには「毎週木曜に新作発売」と、ちょっと驚きのメッセージを記載されています
山賀:<ENELSIA>は毎週木曜日に新作や新色をオンラインストアにアップしているんですけど、それに合わせてインスタライブを開催しています。実際に指や耳に着けた雰囲気やおすすめのコーディネートを紹介したり、参加された方の質問にはすべて答えるようにしています。現在は購入できるのは公式ホームページからのみなので、オンラインでもコミュニケーションできるインスタライブはとても大切にしています。アジャスターでサイズを調整できるリングも人気なのですが、オンラインでもサイズを悩まず安心して購入できるようにと、お客さまとのコミュニケーションから生まれたアイデアです。毎週のように新しいジュエリーを発表しているので<ENELSIA>はシーズンコレクションという考えは薄いのですが、石選びでも色選びでも、春夏だから秋冬だから身につけたいという季節感は意識しています。

<ENELSIA>エメラルドチェーンリング[made to order] 13,200円
— <ENELSIA>は一時的な活動休止を経て2020年10月に再始動されましたけど、ブランドの方向性や心境に変化ありましたか?
山賀:心境の変化はあるといえばありますし、ないといえばないです(笑)。ブランドの一時的なストップはコロナ禍でアクセサリー製作をお願いしていた工場が稼働できなくなり、半ば強制的なものでした。なので<ENELSIA>を立ち上げた時の自分の熱い気持ちはまったく変わっていないです。ただ結果的に自分のブランドとあらためて向き合う時間が生まれたので、どうすれば<ENELSIA>をより多くの人に届けることができるのかというのはすごく考えましたね。毎週木曜日に新作を発表するという取り組みもその時に思いついたことなので、もしかしたら活動休止がなければブランドとして発信するメッセージ性も今とは違っていたかもしれません。
— 山賀さんがイメージする<ENELSIA>を身につけている女性、または身につけてもらいたい女性ってどんな方でしょうか?

山賀:同世代の女性に着けてもらいたいという思いはありますね。自分と同世代の仕事をしている方でも、自分よりも若い学生の方でも、頑張っている人の毎日に彩りを添えられるようなジュエリーを作っていきたいです。ストーンやパールを使ったコレクションが増えたのも、デイリーに使いやすく、誰もが手に取りやすい価格にこだわったのも、再始動してからの<ENELSIA>の特徴のひとつです。自分と同世代の方たちが気軽に購入できるジュエリーでありたいです。だからといってストーンもチェーンもクオリティに妥協をすることはありません。試作品のチェックにも厳しいです(笑)。
— ポップアップには伊勢丹新宿店限定ネックレスも、<ENELSIA>初の香水も登場するのですごく楽しみにしています

山賀:今回の伊勢丹新宿店さんの限定ジュエリーは<ENELSIA>をスタートさせたときからずっと人気のネックレスをベースにしています。完全な新作という構想もあったのですが、ポップアップをきっかけに初めて<ENELSIA>というブランドを知る方も多いと思うので、アイコンともいえるネックレスをアレンジしました。オリジナルにはストーンは使用していないのですが、伊勢丹新宿店のお客さまのイメージとしてより華やかさを加えたくて、キュービックジルコニアをあしらいました。人工ダイヤではありますが、品質にはかなりこだわっているのでクリアな輝きを楽しめると思います。