
“ベビーシャワー”って知っていますか?また、どのようなものだと思いますか?その疑問に「"安産祈願"のひとつだと思っていただければ良いと思います。ベビーシャワーを通じて『いつも応援しているよ!』『応援してくれてありがとう!』という想いが妊婦さんにとって精神的なサポートになると考えます。」と池上真麻さんは語ります。
池上さんは、一般社団法人BABYSHOWER JAPANの理事であり、<Salon d'or/サロンドール>のオーナーとしてベビーシャワーのプロデュースを手掛けるプロフェッショナル。今回は、ご友人で実際にベビーシャワーの体験者であるスタイリストの亀恭子さんと一緒に、伊勢丹新宿店で人気の親子カフェ<latte chano-mama/ラッテチャノママ>にてベビーシャワーの魅力について語っていただきました。
ベビーシャワーとは、妊婦にエールを送るお祝いの行事。
--まずそもそも、ベビーシャワーとはどういうものなのでしょうか?
池上真麻(以下池上):アメリカ発祥の、妊婦さんの安産を願って催されるパーティーのことをベビーシャワーと言います。だいたい安定期に入った妊娠7〜8ヶ月に開くことが多いです。元々は第一子の誕生前に女性のみで行われていました。今はご家族で開催したり、自分で主宰したりと、決まった形式はありません。また、日本だと産後にお祝いを送るケースが主流ですが、ベビーシャワーでは事前に妊婦さんにリクエストを聞いて、プレゼントをするんです。
亀恭子(以下亀):私も長男の妊娠中に初めてベビーシャワーについて池上さんに教えてもらいました。開催してみたらとても素晴らしい思い出になったので、次男のときにも開きました。
--池上さんがベビーシャワーを知ったきっかけは?
池上:私は、アメリカに住む友人を通して自然と知りました。素敵なカルチャーだと思ったので、日本でもベビーシャワーを広めるべく活動し始めたのが5年前。2年前の調査では、3〜40代の半数くらいがベビーシャワーを認知しているという結果でした。徐々に認知度が上がっているのを感じています。私が知る限り、おそらく今は7割くらいまで認知度が上がったのではないでしょうか。
--亀さんがベビーシャワーを開催されたときのエピソードを教えてください。
亀:共通の友人が幹事になってくれて、装飾のプロデュースを池上さんにお願いしました。そのときは自宅で開催したので、アットホームな雰囲気で子供連れの友人も楽しんでくれました。
池上:お友達みんなで飾り付けをして、すごく楽しかったですね。亀さんのSNSをきっかけにベビーシャワーを知った方も多いんじゃないかしら?ちょうど同じ頃、伊勢丹新宿店で「ベビーシャワープランを始めましょう!」とお声がけいただいたんです。<latte chano-mama>のベビーシャワープランは開始以来とてもご好評をいただいており、ご予約の途絶えない人気のプランとなっています。
お誕生日会を開く感覚で、主役に確認を取りつつ進めていくのが一般的。
自宅で開くベビーシャワーのイメージ
--ベビーシャワーはどのように開催するのが一般的なんでしょうか?
池上:日本人の性格上、妊婦さんご本人から「私をお祝いして!」とは言いにくいですよね。なので、基本的にはご友人が企画をして、ご本人に日程を伺って進行していくスタイルが多いです。お誕生日パーティーのような感じですね。
亀:妊娠中はナーバスになりやすい時期。そんな時に友人がこんな風に祝ってくれるなんて本当に感激でした。「産後も頑張ろう!」と思えたし、実際に大変な時も、ベビーシャワーの思い出があったから乗り切れた。あと、必要なものをプレゼントしてもらえる、というスタイルも嬉しかったですね。
池上:特に第一子は不安なことが多いですよね。「ベビーシャワーを通して励まされた」って意見はとても多いんです。妊娠中のマイナートラブルなどでマタニティライフが快適に過ごせなかった方も、そんな機会があれば「一人じゃないんだ」と産後の心の支えになると思います。
--プレゼントのリクエストについてはどういう方法がおすすめですか?
池上:おすすめの方法は会費制。例えば会費が1人10,000円だとしたら、そこから会場代などの必要経費を抜いて、残りの金額で「何が欲しい?」と伺う方法だと、主催者も参加者も気兼ねすることがなくスムーズです。
亀:私は自宅で開催しましたが、レストランなどで開催すれば、準備や片付けをする必要がないというメリットもあると思います。自宅開催のメリットは周囲や時間を気にしないで済むこと。食べ物はケータリングを利用するのもおすすめです。
池上:そういった意味では、<latte chano-mama>は離乳食もあり、小上がり席もあってお子さま連れでも安心ですね。
--SNSなどで目にするベビーシャワーはとても華やかなイメージがありますが。
池上:華やかにしなきゃいけないなんてことはありません。ベビーシャワーの本質は「出産がんばってね!」という気持ちを伝えること。SNSでは華やかな投稿を目にすることが多いですが、一番大切なのは”安産祈願”の想い。実際、<latte chano-mama>では3、4人でベビーシャワーを開催する方が1番多いです。出産を応援する気持ちを伝える一つの形として、ベビーシャワープランを利用していただけたらうれしいです。
亀:先日、ご主人から妊娠中の奥さまにベビーシャワーを行なっているのを目にしました。パートナーからのそんなサプライズも嬉しいですよね。
池上:それは素敵!家族だけ、夫婦だけで妊娠を祝うのも感動的ですね。
少人数やオンラインでも、Withコロナ時代だからこそ伝えたい気持ちがある。
--Withコロナの時代のベビーシャワーとは?
池上:私が理事を務めている一般社団法人BABYSHOWER JAPANでは、全国のマタニティの方とオンラインベビーシャワーを開催しました。コロナの影響で母親学級などマタニティの方同士の交流も制限され、情報交換をしたり、励まし合う場が無くなってしまった。みなさん不安を抱えている中ですごく共感しあえる場になりました。Withコロナの時代だからこそ、絆が深まるベビーシャワーは精神的なサポートとなると感じています。きっとしばらくこの状況は続くけれど、オンラインベビーシャワーを通してエールを送ることができる。伊勢丹の贈り物サイト「MOO:D MARK」でも<サロンドール>のダイパーケーキ(おむつケーキ)を販売しています。選ぶときのポイントは、妊婦さんご本人のイメージに合うものを探すこと。ぜひチェックしてみてください。
亀:人に会えないことでさらに募る不安も、ベビーシャワーで支えることができる。今はオンラインを活用したりと方法も色々あるから、それぞれに負担のないかたちで開催できたら良いですよね。
池上:ベビーシャワーを象徴する“ダイパーケーキ”があると、ぐっとベビーシャワーらしくなりますね。私は産前産後の女性たちが少しでも癒されるものにしたいと思って、大人の女性をイメージしてダイパーケーキにアーティフィシャルフラワー(造花)のブーケをつけました。このダイパーケーキはご自宅ではもちろん、産院の病室でも飾っていただけます。おむつを使い切った後も造花のブーケ部分をインテリアとして飾ることができるので、目に触れるたびに癒され、祝ってくれた人たちのことを思い出してほしいです。先日見たドラマで、育休に入る男性社員に、他の社員たちからお祝いの意味を込めてダイパーケーキを渡すシーンがあったんですよ。職場の仲間内で、奥さまが出産する男性にプレゼントするのもとてもおすすめです。
亀:たしかに産後はとにかく忙しくて、お花なんて買う余裕なんてなかったです。そんな時にサロンドールのダイパーケーキはとても癒しになりました。お部屋にお花があるっていいですよね。
--最後にこれから出産を迎える方々へメッセージをお願いします。
亀:産後はなかなか集まることができないので、産前にベビーシャワーをしていただいて本当によかったと思っています。まもなく出産に近づいたタイミングで友人たちが祝福をしてくれたことで、頑張る力が湧いてきました。それに出産後もみんながずっと見守っていてくれる感じがするんです。みなさまもぜひ、大切な方とのベビーシャワーを楽しんでみてください。
池上:私もベビーシャワーを経験して同じ様に思ったので、これからもこの文化を広めていきたい。すごく順調に妊婦生活を送れたとしても、不安じゃないマタニティの方はいないはず。特に今は不安の多い状況です。Withコロナの時代にマタニティの方を応援する方法としてベビーシャワーを開催していただけたらと思います。
「いつも応援しているよ!」「応援してくれてありがとう!」という想いは、きっと今ある不安を乗り越える力になる。
Withコロナの時代だからこそ、ベビーシャワーを。ひとりでも多くの女性が幸せなマタニティライフを送る手助けとなりますように。
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池上真麻
アナウンサーを経て2010年に姉妹で株式会社サロンドールを設立、「ライフスタイルをHAPPYに」をモットーに女性の衣食住全般に様々な提案を行ってきた。近年はプレママ・ママ向けにシフトしベビーシャワーのプロデュースやダイパーケーキのデザイン・制作、造花で花のある暮らしの提案に注力。一般社団法人BABYSHOWER JAPANの理事も務める。 -
亀恭子
約3年間のOL生活を経て2001年からスタイリストとしてデビュー。人気モデルや同世代女性の圧倒的支持を集めている。自身もトークショー、テレビ、広告出演やラジオなど幅広く活躍中。2冊目の著書「TOKYO NEW STANDARD」(小学館)発売中。また、友人と共同でポテトとオリジナルジンジャーエールのブランド「brooklynribbonfries」を経営。
■latte chano-mama伊勢丹新宿店
東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 本館6階
お問い合わせ:03-5341-4417
*ベビーシャワープランのご予約はお電話にて承ります。
営業時間:午前10時~午後8時 (ラストオーダー午後7時30分)
https://www.mistore.jp/store/shinjuku/shops/restaurant/lattechanomama.html
Text:RIO HIRAI
Photo:NATSUKO OKADA
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