ピノ・ノワール種ワイン!特徴とソムリエが選んだ人気おすすめ5選

ピノ・ノワールといえば、赤ワイン・ロゼ・スパークリングと幅広くあるからこそ、どのように選んだらいいのかわからない方も多いのでは?今回は、「ピノ・ノワール」に関する特徴・基礎知識や選ぶときのポイント、おすすめのピノ・ノワールについて、伊勢丹新宿店専属ソムリエの小林がご紹介します。
ソムリエに聞く、ピノ・ノワールの特徴・基礎知識
ピノ・ノワールとは?
フランス、ブルゴーニュ地方が原産のブドウ品種。ロゼワインやスパークリングワインの原料としても使用されます。繊細で栽培が難しく、さらに輸送でもダメージを受けやすいことから、長い間「ブルゴーニュ以外では栽培ができない」と言われていました。しかし、世界各国の熱狂的なファンたちが、長い時間をかけて栽培を続け、今では世界中で多種多様なピノ・ノワールを楽しめるようになりました。

ピノ・ノワールの香り・味わいの特徴は?
タンニンが少なく、甘酸っぱい優美な味わいが特徴で、ラズベリーやストロベリーのような小さなベリーの華やかな香りが楽しめます。ただ、一口にピノ・ノワールといっても、土地や気候・作り手の個性によって味わいの表情は変化します。さまざまな産地や生産者のピノ・ノワールを試して、お気に入りの一本を見つけてみてはいかがでしょう。
ピノ・ノワールが作られる地域は?
長い間、フランスのブルゴーニュ地方でしか作ることができませんでしたが、今ではドイツやイタリア・アメリカ・ニュージーランドなど、さまざまな国で作られています。比較的冷涼な土地での栽培に適していて、緯度としての涼しさや標高が高い故の涼しさ、海風による涼しさなど、産地によって栽培条件はさまざまです。

ピノ・ノワールの飲み方は?
香り豊かなピノ・ノワールは、チューリップ型のグラスで飲むのがおすすめ。背は低めで口径が広いものであればあるほど、注いだ時に香りが溢れ出ます。
ピノ・ノワールを選ぶときのポイントは?
店頭にあるものは、少し甘めで酸味が少ないものから、酸を十分に感じられるものまで、バリエーションが豊富です。普段飲んでいるお酒やお食事、味の好みを基準に選ぶのがポイント。ソムリエにおたずねいただければ、お好みに合った一本をご提案します。

ソムリエが選んだ人気おすすめピノ・ノワール5選【2022年】
1.<ドメーヌ・ピエール・アミオ・エ・フィス>
モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ レ・リュショ
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<ドメーヌ・ピエール・アミオ・エ・フィス>
モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ レ・リュショ 11,000円
野性的なニュアンスと冷たい美しさを味わいの中に持つモレサンドニ村の赤ワイン。1級畑レ・リュショはミネラルの繊細さが際立つ果実味豊かなスタイルで、ピノ・ノワールの喜びを存分に楽しんでいただけます。
2.<ザ ヒルト>
ピノ ノワール エステート サンタ リタ ヒルズ
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<ザ ヒルト>
ピノ ノワール エステート サンタ リタ ヒルズ 5,500円
カリフォルニアのピノ・ノワールらしい果実味の豊かさと軽やかな酸味が心地良い飲み口。現代のカルトワインの最高峰であるスクリーミングイーグルのオーナーが作るピノ・ノワールとしても注目されている。
3.<フォリウム ヴィンヤード>
ピノ ノワール
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<フォリウム ヴィンヤード>
ピノ ノワール 3,850円
ピノ・ノワールはニュージーランドの代表品種でもある。透明感のある酸とミネラルに豊な滋味が寄り添う味わい深いスタイル。しみじみと楽しむピノ・ノワールとして。
4.<フリードリヒ ベッカー>
ベッカー シュペートブルグンダー
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<フリードリヒ ベッカー>
ベッカー シュペートブルグンダー 3,850円
ドイツでピノ・ノワールの先駆者として知られるベッカー氏のエントリーライン。「そんな酸っぱいブドウを植えるなんて」と周囲から笑われたエピソードを、イソップ寓話になぞらえてラベルにした。ドイツのピノ・ノワールに触れる最初の一本に。
5.<トッレ・フォルネッロ>
ムジカ ピノ・ノワール
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<トッレ・フォルネッロ>
ムジカ ピノ・ノワール 2,970円
ピノ・ノワールの繊細な味わいを音楽(ムジカ)になぞらえて命名された。弦楽器のスクロールとペグの美しいシェイプをあしらったラベルも個性的。樹上で少し乾燥させて収穫する珍しい手法で、ややスパイシーさを感じさせる凝縮感のある仕上がりとなっている。
世界各国のワイン愛好家や、ワイン好きを虜にしてきたピノ・ノワール。奥行きのある素晴らしい香りに癒されたい方は、ぜひ試してみてください。
監修ソムリエ
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小林 結
こばやし ゆい得意分野:食事とのペアリング提案
大学で心理学を学んだのち、レストランソムリエとしてサービスに従事。百貨店の商品統括部でアシスタントバイヤーを経験後、ワイン専門の卸を経て、2007年より伊勢丹新宿店グランドカーヴのソムリエール。2011年、ロワール中央地区ワイン委員会より親善大使に任命される。ワインのみならず、ほかの酒類・飲料に関しても知識が豊富。