「英国生活骨董KATY ’S HAYAMA」 ケイティースタイル!古いものを楽しむ葉山の暮らし

ケイティ―スタイル!古いものを楽しむ葉山の暮らしメインビジュアル

海が近く、自然豊かな葉山の高台にたたずむレンガ色の家。この家に暮らすのは、英国展でもファンの多い、イギリスアンティークの家具や雑貨を取扱う「英国生活骨董KATY ’S HAYAMA」を主宰するケイティー恩田さん。
今回はおうち時間を大切にし、憧れの暮らしを体現しているケイティーさんのご自宅を訪問。長年の間、集め、一緒に暮らすアンティークたちのあふれた空間には暮らしを豊かにしてくれる、ちょっとした工夫やアイディアが沢山詰まっています。

ケイティーさんご自宅の前での画像

ようこそ!ケイティー邸へ

横浜に生まれ育った私が葉山に住んで40年余り。以前から訪れた事のある地でしたが、夫の一言「カントリーで雰囲気のある町に越さない!?」に押され、生まれたばかりの娘のルーシーと3人でスタートした葉山暮らし。住んだ家は山の中、川辺、山の上と移り、今の家は4度目の引っ越し、20年になります。以前のウッドデッキを作った家も気に入って住んでいましたが、ふとした事で出会った、緑いっぱいで趣のある今の家に心を奪われました。誰もがケイティーさんが生まれ育った家と思ってしまうような、私らしい、相性の良い家でした。

ケイティーさん宅の2階へあがる階段の画像
玄関の鹿のトロフィー(頭の壁飾り)は夫からの誕生日プレゼント
ケイティーさん宅のリビング画像
我が家のリビングルームは私の好きなものたちのワンダーランド

インテリアへのこだわり

子どもの頃から古いものにひかれる私ですから、選ぶのは勿論アンティークやヴィンテージの年代物。何人かの人の手を渡って、愛しまれて我が家にやってきた家具や小物はまるで以前からそこにあったかの様にしっくりとおさまっています。古い英国からの家具の良い所は作りがシンプルで修理がしやすい事。組みなおしをし、調整をして、塗りなおしを終えた家具たちは美しく生き返り、新しい人生を歩み始めます。私の時代、そして娘の時代になっても暮らしに彩りを添える家具たちを日々愛し、大切に使っています。

  • こだわりのアンティークやビンテージの画像

    昭和な糸巻きたちも山盛り飾って
  • こだわりのアンティークやビンテージの画像

    秋から冬は薪ストーブに火を入れて体ポカポカ

アンティーク・ヴィンテージの楽しみ方

わが家の古いもの、アンティークたちは英国からだけではありません。私が生まれ育った1950年代以前から実家で父や母が使っていたもの。古伊万里と呼ばれる、主に江戸時代に生産された有田焼。明治・大正時代に裕福な家庭で使われていた美しい文様の大皿や毎日使いの小皿たち。ハーブなどの草花を飾るのにぴったりな民芸運動風な花器など。これらを季節や行事に合わせて飾り、使う事を日々の暮らしのハイライトにしています。

  • 江戸時代に生産された有田焼の画像

    爽やかなブルー&ホワイトたち
  • 江戸時代に生産された有田焼の画像

    犬や猫、動物たちのデザインは英国テイスト

ひとめ惚れから、物語がはじまる

大切に揃えられたアンティーク雑貨たちの画像
「The Wind in the Willows たのしい川辺」は子どもの頃からの愛読書

古い物、ヴィンテージやアンティークはご縁。とにかく古いものを愛し、使う土壌のある英国の田舎町でのアンティークフェアには私好みのかわいい子たちが山盛り。きょろきょろしながら、店主と話をしながら、新しいご縁を探します。ふと、目の合ったお皿やカップから目が離せなくなったら、ご縁というチャームがやってきたという事。ドキドキしながら値段交渉をして「うちの子」にします。英国で作られ、長年使われ、縁あって日本からの旅人に見初められ、海を渡り、ここ葉山にお引越ししたアンティークたちのダイナミックなドラマです。そして、葉山自宅ギャラリーや英国展で誰かの心をつかみ、新しい住処を見つけるアンティークたちの素敵な物語です。

大切に揃えられたアンティーク雑貨たちの画像
カエル好きな私。この子は紅茶の<リントンズ>からの貯金箱です

特別ではない日常のひとときが至福の時間

葉山での暮らしは早起き鳥の歌声でスタート。季節を知らせてくれる鳥たちが朝の扉を開いてくれます。5時過ぎにはいつもの一色海岸までのウォークに出発。1時間半ほどの町内パトロール(?)とお馴染みさんとの遭遇を楽しんでの帰宅。長年使っている英国製シンプレックスケトルにお湯を沸かして、紅茶を淹れて、ビスケット片手に庭に出てのティータイムは一日の日課になっています。

英国製シンプレックスケトルでティータイムの画像
ハーブを飾り、<コーニッシュウエア>の大きなポットでたっぷりのNice cup of teaを!

庭のハーブたちや季節の木々、花々をひととおり見て回り、水やりしたり、植えかえしたりも楽しい時間です。ひと段落したら、ベンチに腰掛けてお茶にしましょう。特別ではありませんが、こんな日常のひとときは何物にも代えられない至福の時間です。

お庭のお手入れをするケイティーさんの画像
「みんな元気に育ってね!」庭のお手入れをするケイティーさん

大好きなものに囲まれたキッチン

何かを作り出す家の仕事が好きです。とりわけお料理が好きなので、キッチンでの時間も多くなります。お料理に使うお鍋たちも長いお付き合いの<ル・クルーゼ>。日本にあまり出回ってない頃に探して買ったものから、海外で買ったものまで用途に合わせて使い分けています。デザインが好きでどんどんたまってしまった紅茶缶たちは壁にしつらえた専用の飾り棚に収納しています。

壁いっぱいに飾られた紅茶缶の画像
何十年もの間、集めてきた紅茶缶たちには買い求めた場所の思い出いっぱい

<ポートメリオン>のビンテージコレクションからはハーブ柄のキャニスター。クローブ・タイム・オレガノ・シナモンなど可愛いボタニカル柄を見ていると毎日のお料理が楽しくなってきます。もちろん、中には本当にスパイスやハーブが入っていて、お料理ごとに、手に取って使う楽しみにもあふれています。

窓辺のハーブ画像
キッチンの窓辺は季節に合わせてカーテンや飾りを変えて楽しみます

ケイティーさん、素敵なお話をありがとうございました。
英国展では、ケイティー恩田さんがセレクトした個性豊かな英国雑貨やヴィンテージ・アンティーク雑貨が勢ぞろいします。ケイティーさんご自身から一つひとつの物の背景にあるストーリーを聞けるのも、英国展の魅力の一つ。お気に入りとの出会いを探しに、遊びにいらしてください。

ケイティ―恩田氏プロフィール画像
ケイティー恩田
イギリスアンティークの家具や雑貨を取扱う「英国生活骨董KATY ’S HAYAMA」を主宰。
英国文化、イベントなどをホームページやメールマガジンで紹介。葉山自宅でのアンティークギャラリーオープンやお料理クラス、鎌倉でのフラワーデザインクラス、読売文化センターなど各所での「おしゃれ生活をしませんか」講座を開催。毎日の暮らしの中で古き良きものをお洒落に活かし、自分で作りあげる、美しく豊かな暮らしを提案しています。最近は娘のルーシーとのタッグでインスタライブをしたり、イベントに参加したり、益々ボリュームアップのケイティー時間を皆さまにお届けしています。