<CIOTA/シオタ>

<CIOTA/シオタ>のシグネチャー素材は希少性の高いスビンコットン。これを採用した同ブランドのデニム生地は、武骨な表情とはうらはらに、とてもなめらかな肌ざわり。ものづくりへの徹底的なアプローチから生まれた素材を用いて、<&ISSUE>ディレクターを務めるスタイリストの井伊百合子さんが理想とするデニムができあがりました。

全工程を自社で完結させるクオリティの管理。
「ファッションに美があるならば、それは道具としての完成度から生まれると僕は思っています。洋服がすべて道具だとはいえませんが、あくまで<シオタ>は道具」。そう話すデザイナーの荒澤正和さんは、20年間で5社8ブランドを手掛けたのち、岡山が拠点の株式会社shiotaに入社。2019年より、同名でスペル違いのファクトリーブランドとして<シオタ>を立ち上げました。
原料の選別からテキスタイルのデザイン、生地の織り、服のデザイン、縫製まで服作りの全工程を自社で行えるという強みを活かして、すべてのプロセスに徹底的にこだわる。たとえば、今回のアイテムにも使われた自社開発のスビンコットンは、インド南部のみで栽培される貴重な素材。一本一本の繊維が細く長いからこそ生まれる滑らかな肌触りが特徴です。

<シオタ>のデニムの特徴は、やはり高級素材として有名なスビンコットンを採用しているところにあります。繊維が細く長いため、一般的なデニムの手触りとは大きく異なり、すべすべで心地いいのです。
デニムのイメージを覆すデニム
「デニムを避けてきた方にも、<シオタ>をぜひ試してみてほしい」と井伊さんは提案します。「私はスタイリストとして撮影現場に行くと、モデルさんのボトムスの丈を整えたり、靴の履き替えを手伝うことがあります。つまり、とっさにしゃがむシーンが多い。それに、息子が二人がいて、車に座りっぱなしで移動することも多いので、タフなパンツであっても快適な履き心地なのが重要なんです」。
「それでも、シルエットはスリムがいい。大人はわがままですよね(笑)。でも、化繊を混ぜ込んだ伸縮性の高いストレッチデニムでは、求めている質感とやや違う。あくまでも、見た目はオーセンティックで飾り気のない1本がいいんですね。それならば荒澤さんにお願いするしかないと思いました」。

井伊さんは、シルエットなどのデザイン性だけでなく、膝を曲げて動きやすさを確認します。この日の井伊さんがドレスシャツとパンプスを着用してきたのも、<シオタ>のデニムに合わせてみたかったという理由。

シャツをタックインし、姿鏡の前で細かくバランスをチェックする井伊さん。もちろん、後ろ姿も入念に。
「細身でも、ソワソワしたくはありませんよね。だから、お尻まわりは引き締まりすぎないようにお願いしました。ほどよく生地に余裕があり、安心感のあるシルエットにしています。年齢を重ねていくことも考えながら、日々の動きに寄り添ってくれるデザインを荒澤さんと一緒に探していきました」。

ブルー、ブラック、ホワイトの3色を展開する<&ISSUE>とのコラボレーションモデル。それぞれの色でまったく雰囲気が異なります。
<シオタ>
ハイウエストテーパードデニム
左:ブルー 29,700円
中:ホワイト 27,500円
右:ブラック 29,700円
※ブルー、ホワイト、ブラックは完売しました。

右バックポケットの上には<シオタ>のタグ。ここには「Being simple, comfortable and classy」とデザイナーの荒澤さんのデザインに対する考え方が記されています。



<シオタ>
ハイウエストテーパードデニム
上から
ブルー 29,700円
ブラック 29,700円
ホワイト 27,500円
※ブルー、ブラック、ホワイトは完売しました。
今回新色のネイビーが登場




<シオタ>
ハイウエストテーパードデニム
ネイビー 29,700円
※オンラインストアでの受注受付開始は9月27日(火)午前10時を予定しております。
※受注生産により2023年3月中旬お届け予定
深みのある日常着を目指して。
トップスをタックインしてファッショナブルな印象にも仕上げやすいハイウエストのデニムは、後ろ姿もバランスよく見えるかたち。お尻や腰、太ももまわりにはゆとりがあります。裾に向かって細くなるテーパードシルエットを採用することで、ボーイッシュな装いだけでなく、華奢なパンプス、綺麗なシャツにも合わせられる繊細なフォルムになりました。
ものづくりにたいしてはストイックな荒澤さんですが、着方は限定したくないそう。「僕は出来る限りより良いものをつくる。“定番”と呼ばれるような服を、深めていく。それかなと思っています。まず、着てくださる方の生活やスタイルがある。それを基に洋服を求めていったとき、<シオタ>を手にとってくれたら嬉しいです」。
Direction & Styling: Yuriko E
Photography (Item) : Masahiro Sambe
Photography (Fashion) : Mitsuo Okamoto
Hair and Make-up:Rumi Hirose
Text and Edit:kontakt