<スローン>のクルーネックセーター「最高の脇役になれるニット」

日々をともにする愛すべき名品(=My Dear)は、どれもそこへたどり着くまでのストーリーがあります。
一人ひとりの想いが詰まった品とそのお話を聞く、プライムガーデンがおくる連載「HELLO, My Dear」。第四回目は、<SLOANE/スローン>のPR・森内さんにお伺いします。
私の「My Dear」との出合い
<スローン>のクルーネックセーター

セレクター:森内 敏子さん/SLOANE PR 愛用歴:6年
手に取って分かる素材の良さ、袖を通して分かる仕立ての良さ。潔いほどにシンプルを極めた<SLOANE/スローン>のセーターは、その上質さから虜になる人が続出し、ファッション業界を中心に瞬く間にヒット。自分たちが着ていて心地の良いものを作りたいという想いから、2016年にブランドをスタートさせ、ベーシックなデザインを中心に、ユニセックスで着用できるアイテムを展開しています。
たとえば一見ごく普通に感じられるこのクルーネックセーター。デザイナーが日本人であり、日本の工場で生産されることから、素材やサイジングをとことん追求できて、日本人にもっとも合う最高の仕上がりが可能となる。ディレクションチームが作り手に、細かいニュアンスを直接伝えられることがスローン最大の武器だといいます。
そしてスローンのほとんどのニットは、「フルファッション(パーツ毎に編み、リンキングでつなぎ合わせる手法)」で作られているため、立体的で着心地がとても良い。優しく体を包み込んでくれる感覚にやみつきになり、一度購入すると同じものを色違いやサイズ違いで買い足していき、何年も愛用する人がたくさんいるというのも頷けます。
スローンのニットは至ってシンプルでベーシック、そして合わせるアイテムを引き立たせることを使命とした、いわばコーディネートの“名脇役”なのです。
「スローンは出合ったときから“MY FAVORITE”でした」

「デニムといえばリーバイス、スニーカーといえばコンバースというように、私にとってニットの定番が<スローン>。長くプレスを経験し歳を重ねたからこそ、これからは自分に偽りなく、好きと言える物だけをおすすめしたいと感じていたときに<スローン>と出合いました。縁あってファーストシーズンの展示会に携わり、初めてサンプルを目にして、このブランドなら胸を張っておすすめできると確信。最初にオーダーしたのがこのクルーネックセーターで、以来、色やサイズを変えながら着続けています。
このニットはボリュームスカートだって短パンだって、どんなボトムにも合わせられます。オンもオフも着られて、子どもの学校行事ならパールのネックレスを付けるだけでOKです。
若い頃は購入しても着ない服がクローゼットにごろごろしていましたが、今は服を買うときは必ず、本当に着るかどうかを自問自答。“MY DEAR”となる基準は、まさにそこかもしれません」

かなり着倒しているとの本人談ながら、毛玉などが殆ど見られないことでもこのセーターの上質さが分かる。セーターは5サイズのユニセックス展開で、初めはサイズ2をジャストで着ていたが、体型や流行の変化に伴って選ぶサイズも変わり、いまは3に太めのパンツを合わせるスタイルが多いそう。セーターの着こなしは、Tシャツを下に重ねるのが森内さん流。Tシャツとセーターを同じサイズでそろえると、ネックと裾からTシャツが覗くバランスが完璧になるそうです。
優秀な名脇役ニットを、秋冬のワードローブへ迎え入れて

<SLOANE/スローン>
14G メリノウール天竺クルーネックプルオーバー 25,300円 商品を見る
14G メリノウール天竺タートルネック 26,400円 商品を見る
14G メリノウール天竺Vネックカーディガン 28,600円 商品を見る
今回森内さんが魅力をたっぷりと語ってくれた、<スローン>が誇る「14G メリノウール天竺ニットシリーズ」。プライムガーデンでは、クルーネックのほかにタートルネック、Vネックカーディガンをプラスした、全3型をラインナップ。デザイン性の強いボトムや冬物コートの引き立て役として、この秋冬シーズンの着こなしにぜひ仲間入りさせてほしいアイテムです。
クルーネックやタートルネックは、一枚着はもちろん、カーディガンを重ねてアンサンブルで取り入れるのも大人らしくておすすめ。森内さんがおっしゃるように、どんなボトムとも相性が良い“無敵ニット”なので、シルエットやデザインに特徴のあるボトムスを好まれる方にとっては、確実にワードローブに欠かせないアイテムとなるはず。
今シーズンの<スローン>はメリノウールのほかにも、カシミヤやモヘヤなどの獣毛素材を多くそろえ、質感もバラエティー豊かに構成。秋の立ち上がりのハイゲージから、厳冬まで対応するローゲージまで、秋冬ならではの幅広い編み地とボリュームのバリエーションを展開します。

いずれもファーストシーズンより展開している、ブランドの代表的シリーズ。きれいめからカジュアルまで幅広くコーディネートのできるシンプルなアイテムだが、実はバックスタイルにさりげなくタックが施されているのが、<スローン>のニットである確かな証。
またネックの詰まり具合や袖幅、着丈など、1ミリ単位で細かく指示を出して作り上げられており、その一切の妥協がないものづくりこそが、ベーシックで完璧なニットが完成する理由。女性は袖を捲くって着ることが多いことを想定し、袖口のテンションを強めるためにスパン糸を入れて伸びにくい仕様にしているのもポイント。

肩のフィット感やネックラインのサイズバランスを追求していて、ゆったりとしたフォルムながら、着用するとすっきり見える。身頃がタイト過ぎないのでレイヤリングもしやすく、袖口や裾口のリブに充分なテンションを持たせていることから、着用時もバランスが取りやすい。女性がダイナミックに大きめサイズを着こなしても、袖元が手首でしっかり留まって、裾もブラウジングを楽しめる。敢えて流行を意識しすぎていない点が、長く愛用のできる秘訣に。
セーターを着用したスタッフのスタイリングをご覧いただけます。
プライムガーデンではこの秋、<スローン>の商品が一堂に集結するポップアップを開催します。この貴重な機会を、ぜひお見逃しなく!
「SLOANE POP UP STORE」
□2021年10月13日(水)~10月19日(火)
□伊勢丹新宿店 本館4階 センターパーク ザ・ステージ#4/プライムガーデン

※本館4階 ザ・ステージ#4にてイベント・プロモーションを併設中。
Text by Maiko Hata