包丁選びのヒント! お気に入りの1本に出会うために

包丁選びのヒント! お気に入りの1本に出会うために

包丁を選ぶときに重視する点は?
「抜群の切れ味!」「デザインがおしゃれなもの」「とにかく軽いのがいい」など、求めるポイントは人それぞれ。種類やブランドも多岐にわたるので、いざ買うとなると、どれを選べばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、自分に合った包丁選びのヒントをご紹介します。

ヒント1:握り心地で選ぶ!

ヒント1:握り心地で選ぶ!

まず大事にしたいことは、手になじみ、しっくりくる握り心地が得られるかという点。ハンドルの形状(くり型、丸型、楕円など)によって握り心地が異なるので、実際に店舗で握って確かめてみることをおすすめします。
インターネットで購入したい方は、サイズと重さ、刃渡りの長さに注意します。最初に普段使っている包丁のサイズを測ってみてください。次に「もう少し刃先が長い方がいい」「今使っているのは柄が長すぎる」など、日常的に感じる不満を整理します。その上で、希望するおおよそのサイズを書き留めてからインターネットで探すことで、ご希望のサイズとのミスマッチを防げます。

ヒント2:調理に合わせて選ぶ

包丁にはいろいろな種類があります。例えば、肉の塊や刺身の柵などを切るときに使う包丁は刃渡りが長く、引き切り1回で対象物を切るための形状をしています。短い包丁で何度も断面を往復してしまうと断面がよれて、素材を美しく維持できず、舌触りにも影響が出て、おいしさの感じ方も変わってきます。それぞれの調理に特化した包丁の形状を理解して使うことで、お料理の幅と楽しみが広がります。

三徳包丁/鎌型包丁

三徳包丁/鎌型包丁

洋包丁の代表格。刃幅が広く安定感があり、野菜、肉、魚など食材を問わず使えるので、最初の1本として手にされる方が多い包丁です。刃渡り17~18cmのものが一般的ですが、刃渡り14.5cmのやや小ぶりなサイズもあります。
これさえあれば…と思っている方も多いと思いますが、これからご紹介する包丁もぜひ吟味し、揃えてみてください。用途に合った包丁を使うと、とても気持ちよく調理や下ごしらえができます。

牛刀(シェフナイフ)

牛刀(シェフナイフ)

牛刀(シェフナイフ)は、ヨーロッパから伝わった洋包丁です。名前からは肉用という印象を受けますが、もろ刃(両刃)なので真直ぐに切り込むのに都合がよく、肉以外にも野菜を刻む、小魚をさばく、お刺身を引くこともできます。先をまな板につけてのみじん切りにも向いているので、ストロークが長めにとれる刃渡り20cm前後のものがあると重宝します。三徳包丁と比べて刃渡りは長く、刃幅は狭め、とがった刃先が一般的で、両方持っていると使い分けができます。

ペティナイフ

ペティナイフ

ペティナイフの「ペティ」とは小さいと言う意味。ぜひ2本目に揃えてほしいナイフです。ステーキなどのつけ合わせにするジャガイモや人参の面取り、野菜の飾り切り、フルーツの繊細なカットなどにおすすめです。

菜切り包丁

菜切り包丁

葉物野菜を切るほか、手持ちで作業する大根のかつらむきや、根菜・イモ類の面取りにも適しています。刃は水平で幅が広いので、食材を潰したりする用途にも使えます。お料理好きの方にはぜひ揃えていただきたい1本です。

ヒント3:ハンドルの素材や形状で選ぶ

ヒント3:ハンドルの素材や形状で選ぶ

ハンドルもさまざまな種類があります。人間工学に基づいたアーチ型デザイン、プロ仕様のストレートハンドル。特に衛生面にこだわりたいという方には、洗い残しが起きにくいオールステンレスの一体型がおすすめです。
素材はステンレス、手に吸いつくような感覚のPOM樹脂、木製とプラスチック製の双方のよい部分を兼ね備えた積層強化材、木綿や麻などを樹脂で固めた見た目にも美しいマイカルタハンドルなどがあります。包丁全体のデザインを決める重要な要素ですので、こだわって選んでみましょう。

ヒント4:こだわりのブランドで選ぶ その1<木屋>

ヒント4:こだわりのブランドで選ぶ その1<木屋>

木屋>は東京の中心お江戸日本橋で、1792(寛政4)年の創業以来220余年にわたって、打ち刃物の販売を続ける老舗です。刃物本来の“切る”という機能を研ぎ澄まし、素材から仕上げまでこだわりを貫いた品々を扱っています。日常使いにおすすめの「エーデルワイスシリーズ」は、オーストリアのボーラー・ブレッヒ社のエーデルワイス・ステンレス刃物鋼を使用。錆びにくく研ぎやすいのが特徴です。

ヒント5:こだわりのブランドで選ぶ その2<ツヴィリング>

ヒント5:こだわりのブランドで選ぶ その2<ツヴィリング>

1731年に創業した<ZWILLING/ツヴィリング>。長い歴史に培われた技術力と、各国の食文化やレシピを研究して開発を続ける姿勢が、世界的な評価を受け続けています。デザインが美しく、機能にもこだわりたいという方には、<ツヴィリング>のラグジュアリーシリーズ「セルマックスMD67」がおすすめ。 職人の高度な技術で美しいダマスカス紋様を施した133層のブレードと、切れ味を追求した素材、鮮やかで透明感のあるマイカルタハンドルが優雅な雰囲気を醸し出します。

ヒント6:こだわりのブランドで選ぶ その3<貝印>

ヒント6:こだわりのブランドで選ぶ その3<貝印>

創業110年を超える刃物の総合メーカー<貝印>。「」は、季節の移ろいを味わい、より多彩に楽しむための包丁ブランドです。硬さの異なるステンレスを重ね合わせた33層構造により、刃体の表面に木目のように美しいダマスカス模様が広がります。高硬度・高炭素のVG-MAX材を芯材に採用し、鋭い切れ味が永く続きます。鋲を使わず美しく仕上げた積層強化木のD型ハンドルは手に程よくフィットします。機能美を追求した道具「旬」は、台所のみならず卓上で魅せる道具として、新しい生活に彩りを加えます。

マルチなキッチン鋏を使いこなそう!

マルチなキッチン鋏を使いこなそう!

野菜を細かく刻む、厚みのある肉を調理中の鍋の上で切る、蟹の脚を殻ごと切る、袋を開けるなど、幅広い用途で活躍するキッチン鋏。商品によっては栓抜きの機能が付いたタイプもあります。手際のよさをアップして、日々の家事を快適にするツールとして、キッチンに1本あると大変重宝します。

大切な包丁を長持ちさせるために

包丁は、状態や環境によって錆びてしまうこともありますが、日々の適切なメンテナンスを心掛けることが何よりも大切です。よい状態で長く使い続けるための注意点をご紹介します。

〇使用後は中性洗剤で洗浄後、すぐに水滴を拭き取って自然乾燥させてください。
※ステンレス包丁は錆びにくい材質ではありますが、水分が残っているとサビの原因となります。特に硬度の高い包丁はカーボンが多く含まれているため注意が必要です。
〇錆びが出てしまった場合は、錆び消しゴムや水を含ませたワインのコルク栓に粉末クレンザーを付け、錆びを擦り落とします。
〇日常的な使用で切れ味が少しずつ落ちてきます。こまめに研ぐことで心地よく使い続けられます。
〇日常的には手軽な簡易シャープナーで研ぐ場合も、半年~1年に1回は、砥石で研ぐことで包丁が長持ちします。
〇包丁と一緒に使用するまな板にも配慮し、ヒノキやイチョウなど、刃当たりのやさしい天然木製まな板の使用をおすすめします。硬いまな板の使用は、包丁の刃が欠けてしまう原因にもなります。
〇オンラインストアでご購入いただいた包丁も、伊勢丹新宿店にお持ちいただければ、研ぎ直しのサービスを行っています。(有料)

適切な包丁選びとメンテナンスを通して、快適なキッチンシーンを作りましょう。

ちなみに…プレゼントに刃物を贈っていいの?

ちなみに…プレゼントに刃物を贈っていいの?

「切る」というイメージが強い刃物ですが、実は未来を「切り拓く」という意味合いを持ち、縁起のよいモチーフとされてきました。古来、王室の祝事や贈答用に広く使われたり、進水式の斧、竣工式のテープカットの鋏、ウエディングケーキのナイフなど、さまざまな祝いの場でも重宝されています。お料理に使う包丁も「運を開く」贈り物としておすすめです。使いやすく高品質な包丁は、愛着を持って長く使っていただくことができます。

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