今買って損なし!<ストウブ>の鍋で料理革命!
第1回「焼く」醤油トマトチキンソテー

物価高の今こそ、お財布に優しいおうちごはんはいかがでしょうか?実は、手頃な食材でササっとつくれるのにレストランにも引けを取らない味を楽しめるレシピがあります。教えてくれるのは、料理研究家のしらい のりこさん。「お料理が苦手な人ほど、道具の力を借りてみてほしい。<STAUB/ストウブ>を使えば、おいしさも手軽さも見栄えも、格段に良くなります!」。
本連載では5回にわたり、焼く・炊く・煮る・揚げる・蒸すそれぞれの調理法を切り口に、料理のコツやおすすめレシピを紹介します。

得意分野は、お米にまつわる料理全般。ごはんに合うおかずはもちろんのこと、チャーハン・炊き込みごはん・お寿司などのレシピを雑誌を中心に発表するほか、炊飯教室や料理教室なども精力的に開催し、ごはんのおいしさを広めるために日々活動中。
しらいさんにとって“おうちごはん”とは

「私にとって、家でのごはんは“癒やし”です」と言い切るしらいさん。仕事で人のための料理をつくる機会が多いので、家では「自分のためにつくる」ことを大切にしているそう。
「自分が満足できる料理なら、1品だけでもいいんです。いつもと違う野菜や少しだけ立派なお肉を使ってみたり。普段つくらないものや、ひと手間かけたものに挑戦してみたり。そんなささやかなことでも、自分のためにつくったものなら心も体も満たされます。
毎日、お子さんのためのお弁当づくりに追われるお母さんや、家族の健康を考えた料理に負担を感じている方にこそ、たまには自分のための料理をつくってみてほしい。1品で栄養バランスが取れて、手の込んだごちそうのように見える料理は案外多く、品数をそろえる手間からも解放されますよ」
“<ストウブ>で醤油トマトチキンソテー”という幸せ

「厚みのあるお肉の中では、いちばん扱いやすいのが鶏もも肉。少しくらい時間が長くなっても、お肉が硬くなるようなことはありません。料理が苦手な人や使い慣れない鍋への抵抗がある人でも安心してつくってみてください」
均一に火が入った鶏肉は、やわらかな肉質の中にドリップをたっぷり蓄えて、ジューシーな仕上がりに。無水で仕上げたじゃがいもは、短時間なのにお肉の旨みを吸って滋味深く、もちもちとした食感。そこにトマトの爽やかな酸味が絡んで、初夏の気分を盛り上げます。
<ストウブ>でつくる理由は?
「お肉の表面全体に、高温で一気に熱が伝わるので、パリッと香ばしく焼けた部分が壁となって旨みやドリップを封じ込めます。蓄熱性が高いから、そのあと、じっくり中まで火を通すことができて、失敗しにくい扱いやすさも魅力的。ココット ラウンドは深さがある分、鍋の外への油ハネがなく、後片付けもラクですね」
<ストウブ>は、鍋肌に微細な凹凸を施しているのが特徴。そのくぼみに肉から出た脂が溜まり、点で支えられた素材が揚げ焼きのような状態に。一般的に鍋の多くは、中央から放射状に緩やかな傾斜があって鍋底の円周に沿って油がたまるため、火入れにムラが起きやすいもの。対して<ストウブ>は、完全にフラットな鍋底に油がまんべんなく留まって、熱が素材の表面に均一に伝わります。さらに表面を覆うエマイユ加工が、焦げ付きにくさも助けてくれます。
<ストウブ>で醤油トマトチキンソテー
「焼くときは素材を動かさないのが鉄則」としらいさん。「少しめくって焼き目を確認するのは構いませんが、動かすと熱の伝わる場所がズレて余計な時間がかかります。短時間でムラなく、パリッとした表面に焼き上げるには、時間を守ってじっと待つこと。うまく焼ければ、返すときにスルッと鍋からはがれます」
材料 (2人分)

- 鶏もも肉 大1枚 (300g)
- トマト 1個
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1片 (つぶす)
- 醤油 大さじ1.5
- じゃがいも 小2個 (200g)
- 小麦粉 大さじ1
- 塩 小々
つくり方

- トマトはざく切りにする
- じゃがいもは皮付きのままよく洗い、2cm厚さに切る
- 鶏もも肉は余分な脂をはずし、塩少々をもみ、小麦粉をはたく
- 鍋にオリーブオイル、じゃがいも、にんにくを入れて弱めの中火で熱し、香りがたったら、鶏もも肉を皮目から入れて焼く
- 4分ほど焼いて皮目がパリッとしたら、鶏もも肉とじゃがいもをひっくり返す。トマトと醤油を加え、蓋をして8分加熱し、火を止める
- 鶏もも肉を取り出し、煮汁を煮詰め、鶏もも肉にかける
こちらの記事で使用した商品
<ストウブ>ココット ラウンド 14,300円~41,800円 商品一覧を見る
ジューシーに柔らかく焼くのがカンタンだとわかったら、素材や調味料を変えて自分流にアレンジするのも一興です。じゃがいもの代わりにキャベツやきのこを入れてみたり、醬油の代わりにナンプラーやカレー粉、スパイスを使ってみたり。たったそれだけで“おうちごはん”の幅が広がります。
「焼く」に続く連載第2回は「炊く」。しらいさんが得意とするごはんの魅力をご紹介します。
取材・文/樋口 由香里