
土鍋で炊飯なんて難しい、とあきらめていませんか?簡単に美味しく、お米を炊き上げてくれる、そんな土鍋があるのです。
その名は「かまどさん」。三重県にある〈長谷園/ナガタニエン〉というメーカーで作られています。いつものお米も「かまどさん」で炊けば、ワンランク上の美味しさに!炊き込みご飯、玄米、おこげご飯もおいしく炊けます。ご飯以外にもさまざまなメニューが作れたり、食卓にそのまま出しても食卓映えして便利。「かまどさん」で、さらに豊かな食生活をお楽しみください。
「かまどさん」で炊くご飯が美味しい理由
ご飯が美味しく炊ける秘密は、土鍋を形成する伊賀の陶土。この土は、400万年前に生息していた生物や植物が多く含まれる堆積層「古琵琶湖層」から産出されたものです。高温で焼成すると内包物が燃え尽きて細かな気孔が生まれるため、土鍋として火にかけた時に遠赤外線効果がアップし、食材の芯までじっくりと熱を伝えてくれます。蓄熱力も高く、冷めにくいので、火から降ろしたあともトロ火で煮込むのと同じ温度帯をキープ。食材の旨みをとことん引き出します。昔から「はじめちょろちょろ、中パッパ…」で知られる、炊飯に必要な難しい火加減調理をこの伊賀の土は自然と叶えてくれるのです。
また、おひつと同じように空気を通し、呼吸をするため、一定期間置いておいてもご飯がべたつきにくいという利点があります。
「かまどさん」を手に取ると、ぽってりとした肉厚さを感じるはずです。なかでも直火に当たる部分は特に肉厚成形で仕上げられています。これは、熱をしっかり蓄えて、穏やかに伝えるためです。また、優れた保温性を生む理由でもあります。
中ぶた・上ぶたの二重のふたは圧力釜の機能を果たし、吹きこぼれも防ぎます。
いつものお米がランクアップ!「かまどさん」基本のご飯レシピ
【作り方】
1. お米を研ぐ・浸水する
分量の米を研いで5分間ほど水を切り(水切りすることで計量が正しくできます)、分量の水とともに「かまどさん」に入れ、約20分間ひたします。
※柔らかく炊き上げたい場合は浸水時間を長くします。30分間以上ならボウルなどをお使いください。
※炊き込みご飯は、炊く直前に調味料と具材を入れてください。
2. 中ぶた・上ぶたをセットする
ほどよい圧力をかけるため、中ぶた・上ぶたの穴の位置が直角になるようにセットします。
3. 炊く
ガスの中強火(玄米は中火)で炊きます。上ぶたの穴から蒸気が勢いよく噴き出し始めてから約1~2分間後が火を止める目安です。炊き上げ時間を1分間前後のばすと香ばしいおこげができます。
※中強火は、鍋底の釉薬がかかっていない白い部分の約半分の高さまで炎が達することを目安にしてください。
※土鍋サイズ・米の量・米の種類(白米・玄米)・他の具材を混ぜることなどによって加熱時間は異なります。
4. 蒸らす
火を止めて、そのままの状態で約20分間蒸らします。
多彩なメニューが味わえる!「かまどさん」活用術
肉厚な土鍋は炊飯だけでなく、スープや味噌汁もおいしく作れます。また、「陶製すのこ」を買い足して「かまどさん」の内部に置けば、下でスープ、上で蒸し料理といった2品調理が同時にできる裏技も!
かまどさん活用レシピ「2品同時調理!肉巻きキャベツ蒸し&玉ねぎスープ」
忙しい方にもうれしい、スープとおかずを一気に作ることができる時短レシピです。スープは一度すべて冷めるまで余熱調理すると、さらに美味しい仕上がりに。肉巻きキャベツは塩コショウでしっかり味付けすれば、お弁当のおかずとしてもおすすめです。ぜひお試しください。
【使用調理器】
- 「かまどさん」三合炊き
- 「陶製すのこ」直径19cm(品番:NMS-19)
※「かまどさん」二合炊きには品番:NMS-17の「陶製すのこ」が合わせられます。
※「かまどさん」一合炊き・五合炊きに合う「陶製すのこ」はございません。
【材料(3〜4人分)】
- 玉ねぎ 2個
- ベーコン 70g
- 豚バラ薄切り肉 200g
- キャベツ 1/4玉(約160g)
- ピーマン 1個
- 水 500ml
- オリーブオイル 小さじ1
- コンソメ(固形) 1個
- 塩 適量
- 黒こしょう 少々
[A]
- ポン酢 適量
- ごま油 少々
【作り方】
1. 玉ねぎはへたを切り落として皮をむき、縦半分に切る。ベーコンは食べやすい大きさに切る。キャベツは千切りにする。ピーマンはへたと種を除き、粗いみじん切りにする。豚肉に軽く塩をふり、キャベツを適量載せて巻いておく。
※肉の枚数によりますが、12〜15個できます。
2. 「かまどさん」にオリーブオイルとベーコンを入れて中火で炒める。ベーコンの脂が溶ける程度に炒めたら玉ねぎを並べ入れ、水400mlとコンソメを加える。陶製すのこをセットし、ふたをして中強火で加熱する。
ふたの穴から蒸気が勢いよく出るまで沸騰したら火を弱め、陶製すのこの上に1の肉巻きキャベツを4〜5個のせてふたをし、約4分間蒸す。肉の色が変わったら取り出す。同様に残りの肉巻きキャベツも蒸す。
3. 肉巻きキャベツが全部蒸し上がったら陶製すのこを外し、水100mlと塩ひとつまみを足してふたをする。沸騰したらピーマンを加えて火を止め、約20分間余熱調理する。黒こしょうをふって仕上げる。
4. [A]を混ぜてつけ汁を作り、肉巻きキャベツに添える。
初めが肝心!土鍋のお手入れ
使い始め・水漏れは「目止め」を
目止めとは、使い始めや水漏れ修復のために、土鍋にお粥を炊き込む作業です。お粥を炊くことで米のでんぷん質が土鍋の細かい気孔を埋め、水漏れを防ぎます。米の研ぎ汁を使う場合もありますが、「かまどさん」は粗土を使用しているので必ず粘度の高いお粥で行ってください。
【手順】
1. 土鍋を水でしっかり洗う。
2. 濡れたまま加熱するとひび割れの原因となるので、水分をよく拭き取り、水を含みやすい底面を上にして自然乾燥させる。
3. 乾燥させた土鍋に8分目ほどの水またはお湯と、飯碗1杯程度のご飯(お米ではなく残りご飯)を入れる。
4. ご飯をざっとほぐし、噴きこぼれないように弱火でゆっくりとお粥を炊き上げ、火を止める。
5. 土鍋が十分に冷めてから(目安は1時間以上)、お粥を取り除き、土鍋を水洗いする。
※目止め後のお粥は食べられます。