
服装の自由化に伴い、ビジネススタイルのカジュアル化が進む中、実際どんな服装で仕事をしたらいいか、またTPOに合った着こなしとは何か、分からなくなってしまっている方も多いのではないでしょうか。今回は、日本橋三越本店メンズカテゴリースペシャリストの増島が、身近なTPOに合わせた服装選びのお悩みにお答えします。
「ドレスコード」と聞いて、まずどんな服装やシーンを思い浮かべますか?
結婚式や式典の招待状に「ブラックタイでお越しください。」または、「平服でお願いします。」などとドレスコードの指定があり、フォーマルなシーンを思い浮かべた方が多いのではないでしょうか。
実は、そのなかでも皆さんにとって最も身近なドレスコードと言えば「ビジネスウエア」です。
基本のビジネスシーンにおけるドレスコードとは、シングルスーツにワイシャツ、小紋柄のネクタイに黒の革靴。また、大きなプレゼンや会食の時は少しドレスアップして、3ピーススーツにしても良いかもしれません。
反対に、オフィスカジュアルが浸透し、ノーネクタイ・ポロシャツでの出勤もOKという会社が非常に増えましたね。
そんな中、新しい生活様式への急激な変化を求められ、ビジネスシーンにおける服装もガラリと様変わりしています。しかし、このような状況下においても「TPO」を意識した服装を求められることは、あるのではないでしょうか。
「どうしても対面で大切な商談をしなければならないのですが・・・」
「慣れないビデオ会議に参加しなければならず、どこまでカジュアルダウンすればいいの?」
私達メンズカテゴリースペシャリストも、このようなお悩みを受けることが多くなりました。
ドレスコードは「相手から見た印象」を意識して、内面の変化にも気づいてみよう
ビジネスシーンにおけるドレスコードで最も重要なポイントは、『相手に与える印象』を意識することです。ご自身の体型やイメージに合ったサイズや色選び、着こなしにおける基本的ルールを取り入れることは必然ですが、印象を考えたファッションを取り入れることで、外見だけでなく内面にも変化が起こるはずです。
かっちりとしたスーツを身にまとった際に、「なんだか気合がはいるなぁ!」と感じることや、新しい靴をおろした朝に、「さあ今日も頑張ろう!」と感じたことはありませんか?それは周りの人たちも同じように、「今日は気合いが入っているな。」「何かいいことがあったのかな。」などと、ポジティブな印象を自然と与えることにも繋がります。
このような服装選びが積み重なり、働き方や考え方にまで変化が生まれ、新しいアイディアやビジネスチャンスに出会えるきかっけにもなるのではないでしょうか。
今回は、大事な商談の際に好印象なスーツの着こなしから、デスクワークでの上手な着くずし方まで、シーンごとの緊張度別にコーディネートをご紹介します。
まずは、基本のビジネススタイル
〈J.プレス〉
ジャケット 60,500円
パンツ 25,300円
シャツ 13,200円
ニットタイ 14,300円
□取扱い:日本橋三越本店 2階
〈J.PRESS/J.プレス〉のベーシックな紺のシングルブレザーに、センタープレスがしっかり入ったグレーのスラックスがポイントの、基本のビジネススタイルです。シャツ・ネクタイも誠実さや落ち着きを表すブルー系でまとめました。
ビジネスシューズは基本、黒がおすすめですが、明るすぎず落ち着きのあるブラウンのシューズを合わせると、足元が軽快で若々しくおしゃれな印象になります。ここで注意したいのが、靴選びです。スニーカーを合わせてしまうと、コーディネートにおける緊張度がバラバラになってしまいます。あえて、はずしたい方はスリッポンタイプの革靴(ローファー等)までにしましょう。
印象が重要と言っても過言ではない、対面での大事な商談やプレゼンテーション
〈マッキントッシュ ロンドン〉
パタンオーダー3ピーススーツ 170,500円より
シャツ 17,600円
ネクタイ 15,400円
□取扱い:日本橋三越本店 2階
3ピーススーツによる威厳と風格あるスタイルは、ビジネスシーンはもちろんフォーマルなシーンにおいても活躍します。
今回は、〈MACKINTOSH LONDON/マッキントッシュ ロンドン〉の3ピースを選びました。シャツ襟はセミワイドかワイドを選び、流行も意識しましょう。ワイド襟のシャツは、第一ボタンを外しても襟がジャケットの内側に収まることで、襟の飛び出しが気にならず、だらしなさを軽減してくれます。
ここで、ボタンダウンシャツを選ぶのは避けましょう。例え同じ生地であっても、カジュアル度が増してしまいます。
さらに、シューズは黒の内羽ストレートチップを選びましょう。どんなシーンや場所でも合うデザインなので、必ず一足はお持ちいただきたい一足です。このような装いには、メダリオンのような装飾も控えた方が無難です。
どこまでカジュアルダウンさせるかは、ジャケットの素材とインナー選びがコツ
〈マッキントッシュ フィロソフィー〉
ジャケット 48,400円
パンツ 24,200円
□取扱い:日本橋三越本店 2階
綿とポリエステルの混紡素材により、軽量でしわになりにくい〈MACKINTOSH PHILOSOPHY/マッキントッシュ フィロソフィー〉の機能的なセットアップを選び、インナーには清潔感と信頼感を漂わせる白のカットソーを合わせました。
もし、このジャケットにシャツを合わせる場合は、カジュアルな綿素材のシャツや、機能性の高いストレッチシャツなどをお選びください。インナー選びはあくまでビジネスシーンでの着用を意識し、大きすぎる柄やプリントものは出来るだけ避けましょう。足元はインナーの色と合わせ、白のスニーカーでお洒落に演出します。
今回はビジネスシーンにおける緊張度別のスタイル提案でしたが、日本橋三越本店2階 パーソナルショッピングデスク メンズでは、お客さまにお似合いになるカラー診断なども受けたまわっております。
コーディネートのワンポイントに、ご自身にお似合いになる勝負カラーを見つけてみてはいかがでしょうか。ぜひこの機会に、パーソナルコーディネートサービスをご利用ください。
メンズカテゴリースペシャリスト 増島 慧
インポートブランドで経験を積み、現職は3年目。お客様のお悩みに寄り添ったコーディネートアドバイスが得意。カラーアナリスト資格所有。
PHOTO:Taku Fujii
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