【第2回 三越伊勢丹ミライアワード/前編】
次世代ファッションを担う学生たち
〜ユーズドデニムが新しい洋服に生まれ変わるまで〜

【第2回三越伊勢丹ミライアワード】次世代ファッションを担う学生たち〜ユーズドデニムが新しい洋服に生まれ変わるまで〜

ファッションを通じて新しい未来を示唆していくプロジェクト「ピース de ミライ」。リーバイス®のユーズドストックをはじめ、さまざまな企業からご紹介いただいた残反などの素材を、多彩なアイテムにアップサイクルしています。
本企画では、企業だけでなく、次世代を担うファッションスクールの学生とも協業し、ユーズドデニムを使って作品づくりに取り組む「三越伊勢丹ミライアワード」を開催。その様子をご紹介します。

1.三越伊勢丹ミライアワード
参加校のご紹介

エスモード・東京校

180年以上の歴史を持つエスモードの東京校。国際色豊かな環境で、世界で活躍するデザイナー・パタンナーを育てています。サステナビリティの実践にも力を入れ、独自のカリキュラムも導入。今回は、サステナビリティの意識を高め、学生の喜びも叶える企画ということでご賛同いただきました。

東京モード学園

新宿駅前、徒歩3分。ファッション・デザイン・ビジネスからインテリア、グラフィック、ヘアメイク・美容業界まで、即戦力となるプロを育成する専門学校。今回は、講義だけでは得られない、素材や製品を大切にすることやリアルなアップサイクルなど、このプロジェクトで得た経験、学びを将来プロになってから自身のクリエイションに活かしてもらいたいとのことでご参加いただきました。

文化服装学院

日本最初の服飾教育学校として、日本のファッション教育の中心的役割を果たし、2023年に創立100周年を迎えた文化服装学院。30万人以上の卒業生たちは、日本のファッションを世界トップレベルまで押し上げ、その第一線で活躍し続けています。今回は、作品づくりにおいて環境配慮が特別なことではなく日常になること、またそれに臆することなくファッションの楽しさや可能性を広げてほしいという想いでご参加いただきました。

2.学校説明会
〜三越伊勢丹の想いを学生さんへ〜

企業の枠を越えてファッションの未来に向き合う「ピース de ミライ」。その取り組みのなかで三越伊勢丹はこれからのファッションを担う若い世代にも参画を呼びかけることを大切にしています。「第2回三越伊勢丹ミライアワード」の開催にあたり担当バイヤーが専門学校を訪れ、三越伊勢丹の考えるサステナビリティについて、また、ファッション業界が直面している在庫や廃棄の問題についてお話しし、「ピース de ミライ」に共感していただける学生さんの参加を募りました。

#

エスモード・東京校での説明会の様子

#

東京モード学園での説明会の様子

#

文化服装学院での説明会の様子

3.ヤマサワプレスにて生地選定

参加する学生たちは作品制作に向けて東京・足立区にある株式会社ヤマサワプレスを訪れ、同社が所有するリーバイス®のユーズドストックの中から生地をピックアップ。大量のストックを前に、ひとつひとつ表情が違うユーズドデニムを選ぶ眼差しは真剣そのもの。

#

エスモード・東京校

#

東京モード学園

#

文化服装学院

4.作品制作の様子

自身のコンセプトに合わせたデザインをもとに、制作に取り掛かります。デニムパンツの糸をほどくところからはじまり、生地を裁断し、縫い合わせたり、編み込んだり、さまざまな素材と組み合わせたり…手間と時間をかけてデニムの新しい可能性を表現した作品ができあがります。

#

「kawaiiというテーマのもと可愛いルックになるようどこにどの色のデニムを配置したらいいかを考えながら制作しました。一本のデニムを紐状にしてかぎ針で編んで新たな形に再生したところがポイントです」(鞠子 涼香)

#

「使い込まれたデニムや古くて捨てられそうなものでも、手を加えることで、無限の可能性があり、ロープやリボンを使って自由に結び、つながりや個性を大切にし、サステナブルな未来を明るく作り上げていける。そんな前向きな気持ちを込めて制作しました」(漆原 幹人)

#

「ひと目見た人が惹かれるようにシルエットにこだわり、デニムの生地を活かした加工や色使いで、より美しく見えるように模索しながら制作しました。情熱的なこの一着で、誰かにも前向きなパワーを与えられたら、と想いを込めています」(美濃部 るか)

#

「制作の中でこれは本当にサステナブルなのか?と考えさせられることもありましたが、その分サステナブルとは何なのかを考えるきっかけにもなりました。見てくださる受け手にも、作品に疑問を感じ、サステナブルの本質を探るきっかけの一つになれればという想いで制作しました」(長南 拓見)

5.アワード審査に向けたスタジオでの撮影

エントリーされた全21作品は、「第2回三越伊勢丹ミライアワード」に向けて都内のスタジオで撮影されました。学生たちのコンセプトや制作における熱い思いを受けて、カメラマンとスタイリストが一点一点マネキンに着せ付け、美しく見える角度を探り、繊細なディテールはクローズアップして撮影しています。

#

エスモード・東京校

#

東京モード学園

#

文化服装学院

「第2回三越伊勢丹ミライアワード」は、3月19日(水)に文化服装学院にて、審査、審査員のステラ マッカートニー氏・環境大臣・伊勢丹新宿本店長によるトークセッションが行われました。その様子は【第2回 三越伊勢丹ミライアワード/後編】でご覧ください。

※価格はすべて税込です。
※画像は一部イメージです。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。